柏
カシワ・カヤの類
巻19-4169 / ほととぎす来鳴く五月に咲きにほふ花橘のかぐはしき親の御言朝夕に聞かぬ日まねく天離る鄙にし居ればあしひきの山のたをりに立つ雲をよそのみ見つつ嘆くそら安けなくに思ふそら苦しきものを奈呉の海人の潜き取るとふ真珠の見が欲し御面直向ひ見む時までは松柏の栄えいまさね尊き我が君〔御面みおもわといふ〕 / 大伴宿禰家持