著者は、国学者の鹿持雅澄(寛政3年(1791) ~安政5年(1858))は、日本の国学者。
名称は藤田。号は山斉または古義軒。別名は柳村愿太。
柳村家の先祖は土佐一条氏に仕えた飛鳥井雅量。父・柳村惟則(尉平)の家格は白札(上士待遇)でした。
土佐国土佐郡福井村(現・高知市)に生まれ、17歳の頃から儒学や国学を学び始めました。浦奉行下役に任ぜられた後、家老・福岡孝則の知遇を得て、藩校教授館下役、同写本校正係に抜擢された。これを機に福岡家の書籍閲覧を許され、このことが雅澄の万葉集研究が開花する事となりました。
生涯を捧げた著述『万葉集古義』は、脱稿後も半世紀にわたり改訂に改訂を重ね、谷真潮以来の土佐万葉学の集大成であると共に、国学研究の記念碑的存在となり、本書「万葉集品物図絵」は、動植物を描いた書籍であり、雅澄の国学研究の一環として制作されました。この書籍は、万葉集に登場するさまざまな物品や生物を美しい絵画で表現しています。
鹿持雅澄は、万葉集研究に生涯を捧げ、その成果は土佐万葉学の集大成とされています。
※全三冊のうち、植物が描かれている一~二を紹介します。
一
鹿持雅澄『万葉集品物図絵』[1],写.
国立国会図書館デジタルコレクション https://dl.ndl.go.jp/pid/2545189
二
鹿持雅澄『万葉集品物図絵』[2],写.
国立国会図書館デジタルコレクション https://dl.ndl.go.jp/pid/2545190