江戸時代後期の本草学者・岩崎灌園(名は常正、天明6年(1786)~天保13年(1842))の編。
『本草図譜』は、長い年月、植物を研究し、『武江産物志』『草木育種』等を著した岩崎灌園の主著。日本各地を踏査して写生した約2,000種の草木を収録した植物図譜で、わが国で最初の本格的な植物図鑑と言われています。
文政11年(1828)に全96巻(92冊)が完成し、このうち5巻から10巻までの6冊が、同13年に出版されました。しかし出版されたのはこの6冊だけで、他の巻は原本を模写したものを予約制で希望者に配本しました。
下級の幕臣(御家人)でしたが、その学識を認められ、古今要覧稿の編纂事業にも関わりました。
※ 古今要覧稿とは、自然・社会・人文の諸事項を分類し、その起源・歴史などを古今の文献をあげて考証解説したもの
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※ 画像引用
1 山草類 五 ~72 果部水果類 七十六
国立公文書デジタルアーカイブhttps://www.digital.archives.go.jp/item/4352261
73 香木類 七十七~92 服帛類・器物類 九十六
国立国会図書館デジタルコレクションhttps://dl.ndl.go.jp/pid/1287210