著者の坂本浩雪(寛政12年(1800)~嘉永6年(1853))は、本草学者、画家。
父は、江戸の紀伊藩の医師である坂本順庵。
浩雪は、父から医学を学び、江戸の本草学者である曾槃(そうはん)から本草学を学び、絵画は始めは狩野派に学んだようですが、後に、華島雪亭に師事し、本草学的な見地から植物の写生画を学びました。桜の絵を得意とし多様な種の桜を描き分けた『桜花譜』なる植物図譜も刊行しました。
本書の『躑躅譜』や『百花図纂』など本草学に関する著作があります。
天保15年(1844)、父に廃嫡を願い出て、医師をやめ、本草学の研究と絵画制作に専念しました。
国立国会図書館デジタルコレクションに収蔵されている本書は写本。
坂本浩然<坂本浩雪>//筆『桜花譜』,写.
国立国会図書館デジタルコレクション https://dl.ndl.go.jp/pid/1286920