著者の亀井協従(宝暦9年(1759)~没年未詳)は、江戸渋谷宮益町の名主です。
著作には「亀協従」を用いたようです。
祖先が寛永11年(1634)に江戸の渋谷に住みつき,以来代々名主を勤めました。
亀井協従は狩野派の画家に絵を学んだらしく、その画才を見込まれて、寛政12年(1800)には幕臣・金沢瀬兵衛の北越巡見に同行して描画を担当、『北越物産写真』を残しました。
夏に花が咲く樹木類の本草図譜。図は精密な彩色画。漢名を見出しとし、和名、掲載のある書籍名、形状や生態に関する解説文を付す。漢字カナ交じり。所収の品目、淡伯(和名ホウノキ)、柿楂子、薔薇(ムメイハラ)、枇杷、野牡丹、百日紅(トウギリ・ヒギリ)、白槿樹(夏ツバキ)、扶桑(フツソウクワ)、巵子(クチナシ)、木槿(ムクゲ)、金木蘭(ハマボウ・ハマボ)、輒青梅(トキシラズ)、安石榴(ザクロ)、合歓(ネムノキ)、蔓荊(ハマシキシ)、烏薬、廬橘(ナツミカン)、花柑(ブシユカン)、玉蘭花(ヲホヤマレンゲ)、梧桐、臭梧桐(クサギ)、楸(ヒサギ)、牡荊(ニンジンキ)、使君子、食茱萸(ハナアシ)、海桐、鴈翅柏(アスナロ・サハラ)、麒麟竭、婆羅勒(ヒラキ・コクドノクハシ)、橁(ヒヤンチン・タマツバキ)、竹筍(タケノコ)。 引用:亀井協従 : カメイキョウジュウ. 夏木 : 夏木. https://ndlsearch.ndl.go.jp/books/R100000094-I212778