日本水墨画の最高峰の一点。
以前から松林図屏風に描かれている松林が「黒松」か「赤松」か気になっていたのですが、描かれたのは、長谷川等伯の故郷、能登半島の浜辺にある松林だという説、古くからの画題である天橋立や、三保の松原ではないかという説もあり、いずれも黒松の松林の自生地なのでその説通りですと「黒松」が描かれたようですね。
(ただ、優美で柔和な雰囲気は「赤松」を連想させます。)
員数 6曲1双
品質形状 紙本墨画
法量 各 縦156.8 横356.0
名称 松林図屏風
作者 長谷川等伯筆
時代世紀 安土桃山時代・16世紀
見どころ
様々な水墨技法による松の描き分け
立ち昇る霧や松葉の動き、風の音まで感じられるような描写
遠くに見える雪山
右隻と左隻の松が繋がって見えること
紙継ぎが横一線に繋がっていないこと
下絵の可能性
評価
近世水墨画の最高傑作
日本の水墨画を自立させた作品
国宝
参考資料
長谷川等伯筆『松林図屏風』(東京国立博物館所蔵)
「ColBase」収録(https://jpsearch.go.jp/item/cobas-47470)