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元禄12年の園芸書:艸花絵前集

元禄12年(1699)に、江戸前期の園芸書「花壇地錦抄」の著者、植木政武屋・伊藤伊兵衛が描いた原画を子息の政武が編集・刊行しました。


題は上・中・下巻とも「草花絵全書」ですが、一般に内題の「艸花絵前集」(草花絵前集)を書名とします。「前集」とあるので、「後集」の出版も考えていたことが推察されますが、刊行されていません。


本書は、園芸植物120品(各巻40品)の図説で、オシロイバナ(おしろい)・ルコウソウ(るかう)・ヤブレガサ(破菅笠)などの図は初出です。

チョウセンアサガオ(てうせんあさかほ)やテッポウユリ(琉球百合花)の図は『広益地錦抄』に転写されています。

また、「鈴蘭」は現在のスズランではありません。




上巻

[伊藤]伊兵衛 [画] ほか『艸花繪前集』[1],須原茂兵衛,元禄12 [1699].

国立国会図書館デジタルコレクション https://dl.ndl.go.jp/pid/2586993






中巻

[伊藤]伊兵衛 [画] ほか『艸花繪前集』[2],須原茂兵衛,元禄12 [1699].

国立国会図書館デジタルコレクション https://dl.ndl.go.jp/pid/2586994






下巻

[伊藤]伊兵衛 [画] ほか『艸花繪前集』[3],須原茂兵衛,元禄12 [1699].

国立国会図書館デジタルコレクション https://dl.ndl.go.jp/pid/2586995

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