盆栽は植物を見る目を養い、樹木を通じて自身の心を培っていくものです。WORKSHOPを通じて短い時間で体感していただくにはどうしたらよいか。常に試行錯誤を繰り返しております。

盆栽はまず、樹木・器・季節・思想などから着想を得て自分なりに作品を作り上げていきます。その中で知識の獲得だけが目的ではなく樹木と接することで自分の感性が引き出され、好奇心と創造力で自分が納得したものを作り出していく喜びにあります。樹木も実際に触れて手に取れば、色もスタイルも性質も違います。同じ種類の樹木であっても同じでないことが生命を宿す植物の不思議な魅力ですから、日々触ることで脳と心が活性化されていきます。そして、”つくる”を学びながら、将来の姿をイメージさせていくことは、自然と植物に導かれていくように集中できるので自分と向き合うことができる濃密な時間にもなります。